嗜好品としての大麻は、以下の3種類に分類されている。なお、この種類の節では『2006年世界薬物報告』の統計データを用いています。
乾燥大麻(マリファナ)
花穂や葉を乾燥させた大麻加工品を乾燥大麻といいます。大麻の葉をリーフ、花穂をバッズ、無受精の雌花の花穂をシンセミア(種無し)といいます。乾燥大麻は、嗜好品としての大麻の最も一般的な加工方法であり、世界で押収された大麻のうち79%が乾燥大麻である。バッズのTHC及びカンナビジオール含有率は、他の部位に比べて高く、シンセミアにおける含有率は更に高い。市場で流通する乾燥大麻のTHC含有率は大麻の品種改良や栽培技法の確立により年々上昇しています。
また、良質のシンセミアを確実に得たいという思う愛好者の要望に応じるため、栽培業者は巧妙な交配を行って雌株の発芽率を高めた種子を販売している。このような種子をフェミナイズド・シード (feminised seeds) といい、種子製造メーカーによっては雌株発芽率が100%だと標榜している品もあります。
大麻樹脂(ハシシ)
花穂や葉から取れる樹液を圧縮して固形状の樹脂にした大麻加工品を大麻樹脂という。ハッシッシ、ハシシ、ハシシュ (hashish) 、チョコ、チャラスとも呼ばれます。ハシシの製法は大きく分けて、手もみ(チャラス)、ポリネーター(ポーリン)、アイソレーターがあります。世界における消費地は主に西ヨーロッパであり、世界における大麻樹脂の74%はここで押収されています。また、モロッコが大麻樹脂の最大生産国である。
液体大麻(ハシシオイル)
乾燥大麻や樹脂を溶剤で溶かし抽出した大麻加工品を液体大麻といいます。ハシシオイル、ハッシュオイル、ハニーオイルとも呼ばれる。溶剤には、アルコールや油、石油エーテル、ブタンなどが用いられます。THCを抽出するためTHC含有率が高く、溶剤にもよるが50%を超える場合もあります。日本の行政は一般に液体大麻と呼称するが、形状は溶剤により様々あります。